ゆきちゃんの世界
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いつのまにか殺人

2000.Mar


わたしたちがしらぬまにまきこまれている殺人、いつのまにか関わっている殺人など
ごく一部ですが、思いつくままにならべてみました・・・。


今、外国の農薬付けの飼料を食べ、浄水器なしでは飲んでは危ない水道水を飲み、
薬やホルモン剤づけになっている家畜は、その大半、いやそれ以上がガン化して
いるというのは、畜産関係者に及ばず周知の事実といえましょう。
そのようなガン化している肉を食べる人もおっつけガン化するでしょう。

そして、今日外国で発生しつつある狂牛病ですが、
これは人間にも感染をする脳の病気です。
これは、そもそも草食である牛に共食いやニワトリの雛をすりつぶしたもの等、
そんな自然の摂理に反する動物性飼料を与えてきたため発生したと考えられています。
そしてそれらは家畜の飼料として日本にもどんどん輸入されているでしょうから、
このような飼料を食べている牛はそのうち感染して、
それを食べる人々もいずれ家畜と同様の運命になるにちがいありません。


たとえばヨ−ロッパなどでは全くとり入れていない水道水の塩素ですが、
日本は戦後アメリカと同様に水道水を塩素で殺菌をするようになりました。
すると水道水の中のフミン質などと塩素が反応をして、
トリハロメタンをはじめこわい発癌物質等が生成されてくるのです。

そもそも塩素系薬物とは何か、それは戦争中に作られた毒ガスなのです。
塩素と結びつくとほとんどは “毒” となって生体に作用するものなのです。

そして、戦後急速に増えた550万種もの化学物質とあいまって、わたしたちは
水道水、大空中、食品の中の発ガン物質などにより除々に殺されているといえましょう。


化学肥料の中の硝酸塩は、発ガン性物質をつくり、土をカチカチに殺してきました。
ゴミ焼却場からのダイオキシン、そして除草剤などいずれも塩素系毒物ですが、
庭の植木にも家庭菜園にも同様にどれほど沢山まかれていることでしょう。
 
兵庫県でも今から30年近く前、発足してまもない丹南町の有機農業研究会に、
わたしも関わらせていただきましたが、除草剤排除の取り組みが最後まで
なされていたように記憶しています。  

また農毒のスミチオンをはじめ、多くのご用学者がそれらの毒性にほうかむりをさせて、
多くの人々の寿命を縮めてきました。

毒とわかってもすぐにやめず・・・企業の都合をたてて、何年かしてようやく実施され、
その時にはすでに農薬でだめなら、海の養殖へと、
企業の毒の販売先は新たに海へとむかって開拓されているという寸法です。

そして、こんどは魚たちが強力な毒物づけになりました。
そのような倫理にもとる企業と癒着している行政は国民の健康より、
企業の政治献金のほうが自分の懐を肥やしてくれておいしいのでしょう。


食品の添加物にしてもしかり。
行政の頭と予算は、いつも企業の方を向いているようです。
化粧品、薬品、合成洗剤、油脂・・・石油製品を筆頭にわたしたちは、
体を子孫を脅かすものに取り囲まれています。 

脳に危険な作用を及ぼす石油系化学調味料も、結局東南アジアへと回されました。
そして、西欧によって川を毒され漁のできなくなったアジアでは、
魚を買うお金はなく、安い “味の素” をごはんにふりかけて食べているのです。
 
そのような裏をしれば、わたしたち自身が故意の殺人者たちに序々に殺されている
“いけにえ” であり、 又、それらを放っておくことで、
一方では手を下している殺人者と同類ともいえましょう。

日本の行政には倫理と隣人愛が欠けています。
国民にとって、人類にとって、生命にとって、何が大切かということも、
すべてお金の前にひれふして、目に耳に知性に心に蓋をしてしまっている政治に思われます。


日本も堕胎天国といわれた時期がありました。
今は、あまりに当たり前になってしまって話題にもならないかのようです。 

また、かの “五体不満足” の彼のむこうには、生まれて7日以内に医師の裁量で
殺されている多くの奇形児たちがひかえています。
流産や死産している奇形児たちも確実に増えてきています。
その無辜の生命たちは、平均寿命に入っていないので今も寿命も伸びているなんて、
すっかり勘違いされているむきもあるかと思われます。

日本でも、ある2つの産婦人科の病院で、外形奇形発生率が30年前の3%から、
その5年後には5%そして、10年前ですでに外形の奇形だけでも流産児も含めて、
25%にも達したとの内部告発のあることを聞きました。


DNAの問題は、4世代以上を経ねば安全とはいえない問題のようです。
環境ホルモンが問題となっているあのワニもウニもそのほとんどがメス化しているそうです。
今、人とてもその生殖機能は低下してきているのです。

そして、今は遺伝子操作に関わる様々な取り組みがなされていますが、
生命の本質をわからぬままに、現代科学は、あまりにもいのちを子孫を脅かす
殺人者となりつつあるようにわたしには思われます。
この調子では、まもなく人間のクロ−ンがアメリカあたりで作られることは必定でしょう。


一時、合成洗剤のABSでしたか、あまりにきついということで、
じつは東南アジアに流れ、つぎに日本での主流になったLASも、
実はじわじわときく毒性でかえって強くなったといわれています。
これらも食器洗いからシャンプ−、あらゆるところに食品の中にさえ、
乳化剤として界面活性剤はは入りこんでいます。

それらが、どれだけ胎児や環境、多くの生物たちに悪影響を与えてきたことでしょうか。
魚網についた貝がらをとるのに、どれほどこわい農毒がもちいられているか・・・
それは、じつは陸で危険とされたものが、しばらく の猶予期間の後、
陸でたっぷりと生物を殺したものが海へとまわされてきたものです。

そして、今日海の生物たちの奇形もひどく増えてきています。
しかし、それらは弁当のおかずなど形をかえて外食産業に安く買われています。

そして、農水省だけでなく、厚生省もエイズをはじめ多くの薬の認可などにおいても、
どれほど、あやしげなことを見過ごしてきたでしょうか。 

役人たちは、国民の健康どころか、人々をマスとしてしか見ていないようです。
一人一人のいのちの、かけがえのないものを守ろうという視点は一
顧だにもっていないようにわたしには思われます。


かれら役人もまた、殺人幇助、いや殺人者といっても過言ではないでしょう。
そして交通戦争に、受験地獄・・・・、いろいろ文句をいえば、
どこを見ても行政のやり方へとずるずるとつながって出てくるようです。

それにわたしたちとても、いちども子供たちの心の魂の “殺人” をしていないと、
胸をはっていえる親がどれだけいるでしょうか。

そう、いうならば、わたしたちが日に3食もその上もいただき、
自国の自給でなく、世界各地から搾取してきた食べ物をいただいて、飽食となっている、
そのような日本の現状は、世界各地の飢餓の子たちの食料を奪って、
殺人をしているともいえましょう。

わたしたちも、ひいては間接的な殺人者といえるかもしれません・・・。


ということは、この世の中が風がふけば桶屋がもうかる以上に
切実な複雑系のなかで生きているわたしたちが、自分自身の態度を糾すことで、
周囲に世界に少しずつですが、大きな影響を及ぼしていくことになるのではないでしょうか。
 
すべては、自分の意識と、その実行にあります。

こんな世の中だから、自分も殺人したっていいじゃないか・・・。
あいつらが守っていないんだから、俺たちだってしていいじゃないか。
何食べててもいいじゃないか、何作ったって売れればいいじゃないか、
なんて思って実行していると、
その悪の相乗効果はかくじつに 自分の体をそこなうだけでなく、
全ては世間に響き合い、あちこちで同様のさまざまな殺人へと波及してゆくことでしょう。

しかしこんな世の中だからこそ、まず自分自身から、わが子から、我が家から、
姿勢を意識を糾すことが必要だとわたしには思われます。


共存共栄の、お互いを生かし合う、助け合える、良い方向性、
いのちを生かす良い方向性をもてるよう意識して、行動に移していきたいものです。

全てがかかわりあっているこの複雑系では、すべては共時性をもって、
よい相乗効果を波及し合えるものとわたしには思われるのです。

ましてや行政などが、良くないとわかっていても何もしないで、
間接的な “殺人” などに加担しても、反省も、恥じも知らない様子では、
その無責任な姿勢は全て国民にも浸透してゆくでしょう。

そのように自分の行動、家庭に、政治に責任の一端を持っている自覚がないことは、
ひいては自分自身の殺人、家族の殺人、隣人の殺人となり、そして国民の殺人を、
ついには世界の滅亡を願っているものと思われてもしかたがないといえるでしょう。


みなさん、自分ができるだけ殺人に関わらないよう、注意深く生活し、
他を侵害、殺人しても平気なものには、やめるよう声を発していく勇気をもちましょう。


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