絶望の淵

絶望の淵

あなたの燃える炎は　　私の胸も焦がしてしまう
あなたの悲しみが　　私の胸を穿つ
あなたの絶望が　　私の心も押しつぶす

絶望の淵にたった時
人はどうやって　　きりぬけるのだろう

飛び降りてはだめよ　　　踏みとどまるの
絶望の淵をのぞいても　　絶対に落ちてはだめよ

じっと耐えてたら　　かならず誰かの呼ぶ声がきこえるから
あなたを待つ人の　　呼びかける声が

あなたのまわりの木や草も　じっと見守ってくれている
あなたのまわりの風が　　頬をなでてくれる

あなたを心配する人が　捜しにきてくれるから
今はじっとがまんして　待つのよ

耳をすませて　　聞いてごらんなさい
星のささやく声が　聞こえるから
風の呼びかける声が　聞こえるから
虫のなぐさめる羽音が　聞こえるから

目を閉じてごらんなさい　
あなたを心配してる人の顔が浮かぶから
暗い闇もだんだん明るくかわっていくわ　　　

じっとしてまあるくなって　　
悲しみと絶望の中をころころところがっていくがいい
ころころ　ころころと　どこまでもころがっていくと　
いつかストンと柔らかい　草の上にころがるわ

そこで　じっとおふとんにくるまって　夢をみるの
いつまでもいつまでも夢をみてるの
そしていつしか　夢のなかで　癒されるわ　　

目が覚めると　こころが少し軽くなってるのがわかるはず
忘れなくてもいいから　　あきらめれなくてもいいから
　
絶望する前に　ゆっくり語り合いましょう　　
なにか希望が生まれるわ
みな同じ生命を持っているんだから
きっと　きっと　なにかわかりあえるはずよ

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