ゆきちゃんの世界
  * * * 阪神淡路大震災ボランティア * * *
地震報告 第10弾

地震報告第10弾      1995.12.5. YUKI.I

  ボランティアは続いています
 ″灘地域助けあい・ひまわりネットワーク″のボランティア活動も順調です。 厳しい冬を目前にして、クリスマスやお正月を一人暮らしのお年寄りはいかが過ごされるのでしょう。 

冷える仮設住宅で、一人でおもちをのどにつめられたらもう大変。 冷える夜にトイレで倒れでもされていたらと心配です。 寒い冬は、お年寄りにとって買い物もひと苦労、屋外の洗濯機での洗濯も大変つらいことです。 

 各所での確実な(全住民合意の)自治会づくりを早めて、あとはトントントンカラリの隣組の方法で住民の方々に自覚していただいて、皆さんの助けあいの意識に頼るしかないように思われます。 

 主婦のボランティアでは暮れと正月はとても平日のようにはいきません。 平日以外の時こそ、若い方や冬休みのある方、各所の専従ボランティアの方々が活躍される所でしょう。
 まして、公では、休日も夜間もとても手がまわらないでしょう。 皆の助けあいの気持ちが
問われる季節なのです。

      ご不用のものを お送り下さい   

 これを読んでおられる皆様も気のむいた時だけでもけっこうです、一度近所の仮設住宅を支援しているボランティアを尋ねてみてください″ひまわりネットワーク″は喜んで一緒に活動させていただきます。

 ご用はそれなりに毎日あります。 十月からは様々な冬物を各仮設に配っています。 仮設は足元から冷えてきます。 小さな電気ストーブや電気カーペットが重宝します。 仮設にお住まいの方々はさきゆき不安なためにできるだけお金はつかいたくないので、リサイクルでいいから是非頂きたいとおっしゃっています。 

 又、冬布団、コタツぶとん、電気あんか、電気コタツ、暖かいセーター、ジャンバー、新品の下着、じゅうたん・・・冬むきでいろいろご不用なものがありましたら、YUKIあてに送ってください。
 ふれあい隊で、仮設の不自由なさっている方々に配らせていただきます。

        
    様々な目で見、知恵を出し合って   

 私たちボランティア活動は様々な問題解決に皆の力をあわせて手助けしています。 公けやヘルパーや市社協で足りないところを私たち地元のボランティアがカバーしているともいえましょう。 それだけに、与えられた仕事というより、人と人とのふれあいができる一番根っこのところをうけもっているといえましょう。

 例えば、全盲のご夫婦がいらっしゃいます。 少し遠くに出かけるのにも介助がいります。
電車で出かける時はもちろん、駅までの送迎がいります。 ヘルパーさんは週一回で、買い物をしてきてくれるだけです。 又、市社協のボランティアセンターなども一週間前に申し込みが必要です。 

 そこで、私どもの地域の随時のボランティアが重宝するわけです。突然でも2・3日前の予約でも会員の誰かで空いてる人がフォローできる態勢をできるだけとっています。 又、ボランティアの方が空いている時に「いかがですか」と声をかけて、盲人の方をちょっと遠出の友達の家に送迎してあげることもできるわけです。 

 このように、まさに地域の助けあいネットワークをごくごく自然に行なえたらと活動を続けています。 外国では地域の教会がこういうボランティア活動を自然に率先して行っているようです。 

 以前アメリカの知人宅に寄った時、そこの主婦たちにとっては何らかのボランティアに参加するのはあたりまえであり、地域の役にたっているという誇りでもあるようにみうけられました。


 又仮設の自治会などの件でもボランティアなど第三者のかかわりも必要とされます。 
何ごともひと所だけにまかせておくとおかしくなります。 法律に独占禁止法があるように、地域においても様々な目から見、様々な声を聞き、良い知恵も集めて決めていかねばなりません。

 自分達だけでというのは、エゴを増長しかねません。 おかしな暴走や一部役員だけの突出もおこらないとは限りません。 又仮設という特別な事態ですから、入れ替わりも多く、さきゆきのも住民の方々の自助努力だけではでき得ないほどの問題が山積みといえましょう。
さまざまな顔が認めあい、学びあい、許しあいながら、和気あいあいとできることが一番望ましいものとなれるのではないでしょうか。

      この冬休み、ボランティアにどうぞ

 ふれあい隊、大工隊、かたづけ隊、運び隊、送り隊・・・どれでもけっこうです。まだまだ地震はおわっていません。 先日もマンションや家のとりこわしの前の荷物の運びだしも主婦達だけでしました。 
 トラックの運転は私がします。 壊れた家のかたづけの手伝いやや仮設へ荷物を運ぶ仕事もまだまだあります。 又、家がなおって泥だらけの荷物が帰ってきてどっと山積みになったお宅のかたづけもしました。 いつも最低2人組で動いています。

 今になって、さらに精神的にもっとゆさぶられ、見通しもなく仕事もなく不安に思っている方々が多勢いらっしゃいます。 用事もまだまだ沢山あります。 今からでも遅くはありません。
ボランティアにいらして自分の内なる世界、分かちあう喜びの世界と遭遇してみてください。
        ボランティア受け付け (したい方、又してほしい方お電話ください)
                        YUKI.I  078−871−○○○○


ひとつ前へ ゆきちゃんの世界 阪神淡路大震災ボランティア 次へ


Copyright 2006 Spiritual Peace Musician Ikebe Yukie , All right reserved.