ゆきちゃんの世界
  * * * 阪神淡路大震災ボランティア * * *
地震報告 第16弾

地震報告16弾   1996.6
 
  自由の鐘      作詞・作曲 こもれび 由奈
  
   響け自由の鐘よ  すべての山々から    
   響け自由の鐘よ  高らかに鳴り響け
  
 一 それは あまりにもむごくて   思わず目をそむけた
   皮膚の色が違うだけで   虐げられてきた人たち
   むち打たれ ののしられ 辱められ 耐えて耐えぬいてきた
   同じ人として生まれてきたのに なぜ なぜ なんのために
    
   ある日 彼等はあるきはじめる  自由の地をめざして
   武器を持つ者はひとりもなく  彼らは歌を歌った
    マーティンルーサーキング 彼がいたから 一つになれた
    マーティンルーサーキング 彼がいたから 歩き始めた  
   
 ・・・・・・・・・・・・・
 先月号に″阪神ホットグリーンの会″の助っとをしているとお伝えしましたが、はやくいえば雑用係りの裏方です。 ワゴンで人を沢山のせて、いざとなればトラックも使えて、よく働き、顔も広くて寄付金もとってくると重宝されているのです。
 そして、ワンマンでおしゃべり好きな男たちは長演説をとくとくとし、健常者はご奉仕あたりまえという感覚や、音楽を楽しむでなく魂胆ありで関わっているような方もいらっしゃるようなので、今後とも関わっていくかどうか・・・?
 
 とりあえず、これまでの7回にわたる″こもれび由奈″さんのコンサートは、なんとか無事に終わりました。 
 ふれあいセンターはどこも満員で由奈さんの澄んだ響きと心の祈りの歌声を多くの方々に楽しんでいただけました。 
 
 由奈さんは、全盲です。 今回スピーカーやアンプの調整をなさっていたご主人も舞台では、ギターを弾かれる全盲の方です。 三重県の津市から機材一式つんでこられ、運転手は舞台で手品もする鈴木さんという若いクリスチャンの方でした。

 こもれび由奈さんは、盲学校の理科の教師をなさっていたのですが、目の状態がひどく悪くなられて、とうとうやめて、独学でピアノも弾き、シンガーソングライターとして生きる決心をなさったのもここ数年のことだそうです。
       
 由奈さんは、今子供たちの心は渇いており、真実を求めている子たちはいるのだが、大きな流れのなかにうずもれて、みえなくなっている。

 そして若者達の間には悪いものが増長蔓延し、音楽もひどいものがとりまいている環境だけど、その子らに少しでも本物の歌を耳にとめてもらえるよう伝えていかねばと真剣に思い歌っておられるのです。   
     
 そして、この5月27日には、この「自由の鐘」をタイトルにしたCDを発売なさいます。
1500円で、こもれび・塔世橋・THE 0NLY 0NE・藤の花のように・自由の鐘 など入っています。


   5月12日(日) 灘南ふれあいセンター       
        トゥ・ヌーマ楽団  琉球の歌と三線・太鼓・ギター
        
    20日(月) コープ生活文化センター        
        しあわせの村混声合唱団  コーラスと和洋楽器
           
    23日(木) フレンテホール  午後7時
        アンデスの風″プカソンコ″ フォルクローレ
          
    26日(日) 六甲アイランド第三ふれあいセンター    
        ときめきライフ″歌の旅人″
        
  6月 1日(土) 夙川公民館 松下ホール
        島うたの会「ユイ・ゆい」 奄美・沖縄の歌と踊り
           
     9日(日) 精道小学校
        芦屋交響楽団・歌の旅人・ハンドベル
          
    15日(土) うはらホール
        こもれび由奈ラブリィライフコンサート
          
    23日(日) フレンテホール
        フリーダム・しあわせの村合唱団

    23日(日) 六甲アイランド第5ふれあいセンター   
        ときめきライフ″歌の旅人″  
       
 

  踊りと島うた         弥島 玲子

 喜界島の敬老会に出演した。私は、太鼓をたたいたり、キーボードを弾いたり、牛の足になったり大忙しだ。初めてなったこの牛、唄をまちがえて出るという大失敗をしたのだか、大人気で、一緒に牛になった後藤さん(後足)と牛引きをした仲尾次さんとまたやろうね。とルンルン気分。 
 さて、そこでその時、8月踊りをみた。大塩さんが、「変な踊りだね」という。日本舞踊とももちろんヨーロッパのダンスとも全然違う。どちらかといえば、東南アジアの原住民の踊りの雰囲気かな?
 だけど、不思議な魅力がある。素朴というか、原始的というか・・。
きっと暗黒舞踏(縄文人の心を表現するとかいう)の人たちがみたら、喜ぶだろうな。 
 そこで、私は、一昨年の夏、テレビのドキュメント番組で特集されていたハワイのある少女のこと思いだした。
              
 彼女は大学生だ。確か祖母がハワイの原住民で、4分の1原住民の血が流れている。あさ黒くたくましい感じは原住民の雰囲気だ。それを彼女は誇りに思っている。
 それで彼女は、ハワイの原住民のお祭りで、、滅びかけているハワイのある部族の踊りを再現するのだ。そして、それが、彼女の卒業制作でもある。彼女はそのために、一年以上かけて、勉強する。原住民を訪ね
歩き、長老やおばあちゃんたちから話を聞き、踊りを再現してゆく。
その踊りにこめられた、伝説や歴史が明らかになってくる。そして、彼女はだんだんわかってきた踊りを、その原住民の前で練習する。単純な動作なのだが、その微妙な雰囲気をだすのに、苦労し、練習を重ねる。
 いったいフェスティバルにしあがるのだろうか・・・・。
                 
 フェスティバル当日、5分間の彼女の踊り。凄い拍手。その踊りには、人々を感動させる不思議な血からがあった。神秘的で原始的で、力強く、艶めかしい・・・。
 踊りに興味など持ったことのない私でさえ、見惚れてしまった。
 そして、私にとって、彼女の姿はまた違った意味で、ショックだった。22〜23才のこと、私は父(島人)への反発と、当時のボーイフレンドの影響から、妙にヨーロッパにあこがれて、太い眉を抜いて細くし、いつも日焼け止めクリームをベタベタ塗り、肌を白くするために必死、筋肉質の体をかくすためにダイエットして、貧血ぎみという、情けない状態だった。この誇りにみちたハワイの少女とは、まるでちがう。

 ヨーロッバは豊かで、明るくて、軽くて、かっこ良く、奄美の父の世界は、貧しくて、暗くて、かっこわるいとしか、22才の私にはうつらなかったのだ。そして、勉強といえば、奔の活字の世界をうろうろして論文を書くことにしか思っていなかった。
 だから「踊り」を自分の卒論にしたという、彼女の姿勢にも驚いた。
彼女は文字ではなく、自分の肉体の動きで表現する。5分間の踊りの中で過去の伝説は、現在に蘇り、未来へとつながる。民族の精神は、音とリズムと彼女の肉体の動きによって感性と形を獲得する。

 ちょうど、その頃、父が死んで、いつも父に反抗していたのに、なぜか、心にぽっかり穴があいた。孤独と失意のまま死んでいった父を思って、ただメソメソしていた。
 「彼女のように、伝説のリズムにのって踊ってみたいな・・・」
そう思った。 そうしたら、このメソメソした状態から抜け出せるような気がした。
 それで、さっそく「ザ・淀川」を発行している南野さんに電話した。
 「ねぇ、奄美の唄とか踊りとか教えてくれる人いたら探しておいてく れるかな」
    
 南の島の踊りは魅惑的・・・阪急六甲の駅の教室でもフラダンス   を教えている先生を知ってる。踊りだすととたんに至福の顔だち   になられる。目線がいつも上にあるのも瞑想のひとつ、踊る周り   に風を肌で感じ、波の音がし、星のかがやきさえ聞こえてくるよ   うだ。屋内での踊りとちがい自然の中での全てを慈しみたたえる   踊りだからだろうか。魂が喜び洗われる踊りだ・・・  (yuki)



「五等になりたい。」
          
    障害といじめを考えるアニメ

 小児麻痺の律子は懸命のリハビリでようやく歩けるようになった
                 
  学校にいけば友達が沢山できる と喜び勇んででかけたが、待っていたのは級友のいじめ。落ち込む律子をマッサージ師の石橋先生が励ます。
  「人は皆どこかにハンデを持っている。人とちがっていていいんだよ。いじめをする子は心のハンデを持っているんだ」・・・               
       日時  1996年 6月 16日(日)

         10:30    1:30

      場所  神戸文化ホール 中ホール
        
        大・子供同額 前売り700円(当日千円) 
    
 先日、西宮の工藤正登さんの″走ろう歌おう大運動会″主催のこのアニメの無料上映会にいってきました。 すてきな歌もありましたが、何よりこのアニメでボロボロと泣いてしまいました。 

 こんな魂にふれるような良い映画を各小中学校で上映したら、いじめや障害を持つ子への理解もふえて、自分たちの友達への態度の反省にもつながり、子供たちの心を大きく育ててくれるだろうなと思いました。

 子供たちに良いものに触れさせるのは大人たちの義務であり、責任だと私は思っています。
 現在は荒々しいアニメや毒気のあるセックス吹聴の欲の世界を書いたものなどの奔流に押し流されて、本当に清らかで美しく輝くもの、微細で繊細なものは踏みつけられたり隠されている時代です。

 しかし、本物を求める心さえあれば、かならず見えてきます。 隠されているもの見えないものが見えてくる。 このような本物の映画が各学校や地域センターなどで、どんどん上映されるようになれば、もっと明るく楽しい社会や学校へと切り変わっていくのではないかと強く思わされました。 
  学校の先生、お母さんたち子供達をつれて見に来て下さい!!
                   
 大阪市や府はこの映画を特別推薦作にしています。 しかし、残念なことに実際の上映に関しては何もしてくれません。 上映するのに前回のようなボランティアでも少なくとも20〜30万円はかかるそうです。
 勿論、制作費も莫大だからです。  

 学校も隔週休2日になったことで、授業時間のしわよせがきて、道徳などの授業も実際は学科に化けています。 そして行事として、このような映画会をあえて催す学校はほとんどなくなってきている状況だそうです。 本当に文化というものの大切さが、行政や何より教育委員会に分かっているのでしょうか。 官僚は良いものが分かる感性まで亡くしているのですか。 子供たちとともに大人も育つ必要がありそうですね。


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