ゆきちゃんの世界
  * * * 旅 * * *
北海道ツアー ・・・ 感想

◆子供たちもスタッフの苦労はよく分かっていたようです。
  というのは、帰りの船に乗船しての朝食後、ほとんどのスタッフは
  クーラーのきいている子供たちの部屋の片方で倒れこむようにして寝てしまいました。
  すると子供たちは気をつかって、もう一方の側で静かにしててくれたり、
  部屋の外にいってくれたりして、スタッフをゆっくりと寝かせてくれました。
  子供たちありがとう。
  おかげで帰り道の元気がでました。

◇また実際にスタッフがあれこれと忙しく仕事をしている状況はいやでも目に入ります。
  日に日に、スタッフの段取りも朝一番からスムーズに行くようになり、
  子供たちもそれを助けるように自立的に協力してくれるようになってきたと思います。
  子供たちも伝達がよく聞けるようになりました。
  これも阿部シェフのおいしいご飯の賜物、“同じ釜の飯をくった”ので、
  気持ちが通じ合えるようになったのかなとも思わされました。
  何より、大人たちが自分のすべきことを懸命にしている状況が子供たちによく見えたことは、
  “後姿をみて育つ”という状況だったのかなと思わされました。

  今回のスタッフの必死のドタバタ劇も、
  決して骨折り損ではなかったということですね。


◆今回のツアーの主役はもちろん子供たち。 次の立役者は萩原先生です。
  萩原先生は、震災の折り、カンボジアにボランティアに行く予定だったのを
  急遽神戸にふりかえて、ずうっと何ヶ月も灘区の鷹匠中でボランティアをなさっていました。
  そのときに”ひまわりネットワーク”を学生たちと一緒に手伝っていただきました。

◇この2月には、その学生さんたちが岩見沢の各界の方々に呼びかけて、
  仮設住宅の子19人とスタッフ3人を飛行機で2泊3日のスキーツアーとホームステイに
  招いてくださいました。
  その折の同行スタッフもみな仕事もちで、私も2人の受験生もちで、
  まだまだ日々忙しいボランティアに追われており、お礼もじゅうぶん尽くせないままでした。

◆そしてこの夏のツアーですが、今回はさらにもっと多くの子供たちに喜んでもらおうと
  神戸一円に呼びかけました。
  萩原先生にも多大なご支援をいただけるので、力を得て今回の運びになりました。
  そして、ひまわりも自主的に関わっていこうとして、この大キャラバンになりました。
  六甲の秦中さんにもご理解をいただき、ピカピカのマイクロバスを貸していただけました。
  灘中央地区ボランティアの常盤さんにも資材などご協力をいただけました。
  その他沢山の方々のお力や、寄付金などもいただき、
  今回のツアーを無事すませることができました。
  あらためてみなさまに感謝御礼申し上げます。

◇さて、最後に代表としての私の仕事は、皆が気持ちよく動けるよう気を配りながらも、
  決して個々のトラブルにまきこまれないで、
  うまく解決してゆくよう大局的にみれなくてはならないところです。
  時には、皆の前ではっきりと言い、時には一本釣りで説得もし、
  もやもやしたところが疑心暗鬼にもなるので、はっきりさせるべきところは、
  はっきりさせなくてはならないところです。
  ボランティアでは大先輩の萩原先生にはいろいろと教わりました。

◆しかし、ドーンと落ち着いていてといわれても、ついバタバタと動いてしまった私でした。
  いつもニコニコの池邊さんも、心乱れた時は心と顔色がイコールの人ですので、
  自分でもおかしなぐらい、まだこんな自分があったんだなと再発見しました。
   このたびは良い修行になりました。

◇やはり疲れましたね。
  いつもニッコリでOKな役割ですから楽勝かと思ったのですが、
  毎晩遅くのミーティングで夜更かしばかりでは、疲れがたまります。
  早寝早起きのわたしにとっては困りました。
  目的さえはっきりしておれば、皆はそのための駒なわけですから、
  駒はあれこれ私情をはさみすぎず、目的に沿った段取り表にそって、
  スムーズに同時進行してゆければよいわけです。
  そういう段取り表を作るのが得意な人がいるものです。
  裏方の方も計画表がある上で、皆で検討すればよかったけれど、
  今回事前の検討会なども足りないままに、片手落ちで
  なかなか決まらなかった面がありました。

◆人はそれぞれ得意とするところで使うようにすればいいですしね。
  そして、その違いを相互に理解しあって認めあえることでしょうね。
  そして、ここでは少し困ったけど、これはよかったね、ときちんとおさえたり、
  ほめておくことも必要ですね。
  一番肝心なことは、代表は決して私憤やエゴで動くものではないということでしょうか。
  代表がそういうものにとらわれていると、チームの雰囲気がまずくなります。
  暗くなります。 とたんにガタつきます。 心の問題って大きいものなのです。

◇も一つ、お酒がはいってのミーティングもよくないように私は思います。
  ついいわずもがなのこともタガがはずれて言い出し、エゴ全開で過度となり角もでてくる。
  なくて七癖、自分の癖にはなかなか気づかないものです。
  一人が言えば、ぼくも私もと、“目的”も“段取り表”もどこかへ消えてしまい、
  険悪な雲がもくもくとたち始め、会議は迷路に入り込む。
  雰囲気って大切ですね。
  何事も見えないところから始まる。
  皆のチームワークで動くときは、目的をきちんとおさえた雰囲気作りって大切ですね。

◆あんなこんなで笑いも涙もありました。
  子供にとっても大人にとっても、それらの体験すべてが、それぞれの心の糧になって、
  人間の成長につながっていくよう願っています。


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