ゆきちゃんの世界
  * * * つれづれなるまま * * *

1996.6
(本物を感じる会通信 6月号) YUKI.I



バケツに汚い水があります。                          

何故汚いのでしょうか。
それは他の汚れをとったから汚くなっているのです。 
汚れた雑巾をすすぐと、雑巾はきれいになりますが水は汚れます。
きれいな水があったから雑巾はきれいになったのです。
水のおかげなのです。                            

しかし、人の目は、水のおかげできれいになったことは忘れ、きれいになった雑巾やきれいになった家具のほうしか見えません。
 手近な目にみえるものだけしか見ずに、見えなくなった水への感謝を忘れているのです。

 洗濯できるのも水が汚くなってくれたおかげであり、乾くのもお日様の光と風のおかげ。
水も空気も光も風も目にはみえません。
が、沢山の目にみえないもののおかげで私たち生命の生活はなりたっているのです。

世の中全て見えるものは氷山の一角。
水は見えないところにも満ち満ちあふれているのです。

水は自らを清く潔くして、他のものの汚れを洗い、自らを汚くしても文句もいわず、清濁合わせのみながら自然のながれにそって、常に進んでゆくのです。

人間の体も70%が水です。
日本の気候もこれからの梅雨はますます空気中に、見えないけれど湿度70%の水分があるのです。
古来日本のミズホの国は水と炎の国、″水と火の国″。   
きれいな水と熱い熱と光からなる国。               
みずみずしい稲の″穂″が育つ国なのです。           
そして、ミズは瑞であり幸いのしるしです。
幸いの突出した(ホ)国なのです。
またミズは霊(ミ)、出づ(イヅ)ですから″魂の生まれでるところ″を意味しているとも言えます。 

まさに日本の気候は「水と瑞と霊出」にあふれており、生命ある体と同じく生命の育まれるすばらしい環境なのです。

その環境を知るとき、わたしたちは生かされてここにあることが如実にわかるのです。


ゆきちゃんの世界 つれづれなるまま


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